「第3回 絵と言葉のチカラ展」受賞作品紹介(一)
グランプリ
- 《日々》 絵・言葉 野崎 慎
2023年 65.2×53.0 cm 紙本彩色 窓辺の向日葵が影を落とす
アトリエのいつもの風景。
太陽に照らされ、
光と影はキラキラと姿を変えていく。 一瞬の景色。
儚く、 美しい景色。 じっと目を凝らしていると、
そこに大きなセカイが広がってきた。
光も影も、
見えるものも、 見えないものも、
小さな小さな粒となり、
生命のリズムのひとつとなり、
漂い、 つづいていく。 一瞬を永遠にするかのように、 心に景色を焼きつける。
まるで旅の後の様なすっきりとした気分だ。 今日もまた制作にとりかかる。
NOBUKO賞
- 《日向の風》 絵・言葉 渡邊 由美
2023年 P15 油絵、キャンバス 土のにおい
草の種
草の根
葉のかげに
花びらの
妖精がおどる
まだ幻ではなく
なににもなっていない頃
ゆめと記憶の片隅の
日向の風は
ほほをかすめて
流れうつろう